一院制が国会を再生する!
講話日:平成24年7月25日(水) 衛藤征士郎先生
衆議院副議長・衆参対等統合一院制国会実現議連会長 |
講演要旨
世界では、一院制の国が多い。日本は、衆参二院制度のため、ねじれ現象で、政策決定にスピード感もなく、国力が削がれている。そのため、私が会長を務める衆参対等統合一院制国会実現議員連盟は、超党派で101名の議員が集まり、そのための憲法改正案を作成し、9月の国会通過を目指している。国家未曾有の財政難で、国民生活も苦しく、公務員数も減らさねばならぬ時に、国会議員も身を切るべきだ。そのためにも一院制にして、議員定数を500名とすべきと説明され、平成7年から一院制を主張する当団体としては誠に心強いかぎりであった。
さらに、政策通で知られる衛藤先生は、財政再建が急務であるとし、平成元年から同23年までの各種経済図表を示し解説下さり、大層、勉強になり、感銘を受けた。
衛藤征士郎先生の経歴 衛藤征士郎先生は、大分県出身で、昭和16年生まれ。長じて早稲田大学へ進学。その政治経済学部を卒業され、早くも5年後には、地元玖珠町で全国最年少の町長を務める。しかし、期するところあって、母校・早稲田大学大学院政治経済学科へ進学し、国際政治学を専攻する。昭和52年、参議院選に出馬して当選したが、6年後の昭和58年の衆議院選挙で、大分1区から出馬して見事当選。以来10回当選、国会議員35年という輝かしい戦績を有する。
その間、自民党の数々の要職を歴任。行政府では防衛庁長官・外務副大臣。立法府では、大蔵委員長、衆議院基本政策委員長、予算委員長など。なお、当団体の第2代会長・木村睦男元参議院議長が平成7年以降、衆参一院制を唱え、当団体「新憲法案」も一院制をとっている。
衛藤征士郎先生は現在、「衆参対等統合一院制国会実現議員同盟」会長を務められておられる。当団体と同じ思考方向なので、特にお願いして、御講話をいただいた次第である。