「国会での最近の憲法改正論議について思う!」

高橋利行先生

講話日:平成30年3月8日(水)

高橋利行先生

政治評論家、読売新聞元解説部長・論説委員・編集局次長

講演要旨

 国会議員は地元に帰ると「憲法改正賛成」なんてことは言わない人が多い。憲法論議はめんどくさいのだ。しかし、よく考えてほしい。憲法をつくる権利は、国民にある。発議もせずに、国民の意見を聞かずにずっとそのまま、というのは、まさに国民を愚弄した話である。
 最近は、国会ではモリカケ問題でつきあげられ、政治、官僚の信頼が揺らいでいる。この際、しっかりと膿みを出しておくべきだ。国民の信頼がなければ、憲法改正はできない。
 憲法改正は、今年中に発議できるか、がポイントになる。来年は統一地方選挙(4月)、天皇陛下ご退位(4月30日)、参議院選挙(7月)があり、憲法改正に取り組んでいる時間がない。今年中に発議し国民投票へもっていかないと、憲法改正の実現は、10年先になってしまうだろう。
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